前回の記事では若い社員の相次ぐ退職や、応募が来ないことからの人材不足について触れました。
その手っ取り早い解決策として上司であるあなたの考え方を改める事、そして接し方を変えていくことで社員のやる気を引き出していこうと言う内容でした。
https://jin-que.net/2018/11/19/mind-reset/
今回は実際どのように接するのがいいのかについて触れていきたいと思います。
ティーチングとコーチングの違いって解りますか?
結論から言うと
【ティーチングはやる事を教える】
【コーチングはやる事を考えさせて引き出す】
です。
どちらも一長一短あるのですが、今我々管理職に求められているのはコーチング力です。
このティーチングとコーチングは使うシーンが実は違うのです。
入ったばかりの新人にいきなり【こういう時どうしたらいいと思うかな?】
なんてコーチングをしても聞いても何も出てきません。
新人を教える時はティーチングを使いましょう。
では何故ずっとティーチングではダメなのか。
ティーチングと言うのはやらなければならない事を全て教えるので業務的なことは出来るようになりますが、自分で考える能力は養われません。
ただ、時間が掛からないと言うメリットがあります。
コーチングは考えさせることが目的なのでいずれ自分で考えて業務が出来るようになります。
時間は掛かるのですが長い目で見ると大きな時間の削減になります。
この時間は掛かるのですが長い目で見ると大きな時間の削減になります。と言う部分が分かっていなくて時間が無いとコーチングをしてあげない方が非常に多くいます。
しかし、今あなたの時間が無いのは今までコーチングをしてこなかったからじゃないですか?と私は声を大にして言いたい。
それほど効果があるんです。コーチングと言うのは。
ティーチングするのは簡単です。説明すればいいだけですから。
ここでは上手にコーチング出来る事が部下の育成が上手に出来る人と言う事ですね。
褒めるコーチングとは
今の時代、頭ごなしに否定しても誰もついてきませんし、やる気は引き出せません。
相手の考え方や行動を認めた上で、自分の意見を伝える事、そしてのその中でコーチング(引き出す)を使う事が部下の上手な教育です。
例えば、これを読まれている方には色々な職種の方がいると思うのでコンビニだで例えるとしましょう。
レジが何人も並んでいてやっと全員を打ち終わった新人アルバイトA君は沢山レジを打って疲れたのか品出しもせずにレジの中でボケーっとしています。
あなたはどんな声を掛けますか?
「早くレジ出て品出しやって!」
と声を掛けたらA君はどうでしょうか。
確かに品出しはやってくれると思います。ただ決して気持ちよく仕事は出来ていないですよね。
だからこそこういう時に
「さっきはレジ一気に並んじゃって大変だったね。上手に捌いてくれてありがとう。また一気に並ぶかもしれないから備えておきたいんだけど、商品も結構減っちゃってるみたいだし、どうするのが良いと思う?」
ここでA君は品出しと言う回答が真っ先に出てくるかは分かりません。
出てこないかも知れません。
ただここで一度品出しと言う考え方に行きつけば次回からA君は同じ状況になると品出ししたほうが良いかもって思ってくれるようになります。
また、ありがとうと声を掛けられたことによってA君の承認欲求は満たされます。
これが上手なコーチングスキルです。
まとめ
繰り返しになりますがコーチングは時間が掛かります。
それでもやる価値と言うのは育成ももちろんですが、部下のモチベーション維持にも非常に重要な要素だと言う事を管理職の皆さんには分かっていただきたいと思います。
ある程度キャリアのある方なら分かると思いますが、部下の評価は自分の評価に直結しています。
人を育てると言う事は業績を上げると言う事にも直結していますので、何かく人を育てる事は自分にとって良い事しかないと言う事ですね。
私の会社も人材不足が止まりません。
退職者は多く、募集も集まりませんからね。
そんな時にこんな状況を悲観するのではなく、我々にできる事から取り組んでいくことが重要だと思います。
企業の良い口コミが増えれば応募者も来るかもしれませんしね。
部下の育成に攻略本はありません。
どんなにコーチングしても根本的にダメな奴もいるのも事実です。
また、人それぞれに合った接し方が必要なのもまた確かです。
でもだからこそ人材育成って楽しいなって私は思います。
時代は変わりました。共に頑張りましょう。